「菌活」にみるコンテンツマーケティング。
みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ制作)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。
《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》
8月に入りました。 まだまだ暑い夏が続きますね。
熱中症、夏バテに気をつけて、夏を乗り切りたいところです。
最近、「○活」とつけて、「就活」「婚活」「縁活」「妊活」「終活」とどこまで増えるのやら、、、ですけども。。。
昨年秋に、「セクシーすぎる・・・」などと、わずか1週間で打ち切りになってしまった画期的なCMを覚えてますか??
ズバリ!「菌活」がテーマでした。動画は、ググってみてくださいね。
(ちなみに、CMが打ち切りになることが多々起こりますけど、実際は、もっとおおらかに観たらどうでしょう!?と思うことが
多々あります。そんなに躍起になるほどのことかな!? 最近テレビが面白くなくなったと言われる一端ではないでしょうか!?
差別的なこと、個人攻撃以外は、もうちょっと寛容にだと、面白い表現が残りますよ。)
食のありかたのニュースが、流れている昨今。
今回は、「菌活」をされている「ホクト」さんのWebサイトをブランディング事例としてご紹介します。
企業情報の中で、「食」の安全性を伝えるコンテンツは、企業の顔でもあります。
50周年を迎える「ホクト株式会社」さん。
いろんな活動のアプローチで、ブランド力がある企業のひとつです。
『ホクト株式会社|きのこ料理が充実!おいしいきのこはホクト』
まずは、最近の「食」の問題から、ホクトさんの食の安全と安心のページからご紹介します。
「放射性物質検査」「原料」「きのこの生産」「衛生管理」「消費地生産」「トレーサビリティ」「お客様相談室」
のコンテンツからなっています。
日本人は、食の安全について、敏感ですし、最近はやはり生産地や生産者のことについても、買いものの際に表示を常にチェックし、
より安全性と信頼性を求めています。
『トレーサビリティ』は、商品情報の生産履歴・流通履歴辿る大切なコンテンツです。
買いものの際に、生活者がすぐに調べられるようにと、携帯サイトを展開してあります。
『携帯サイト』
生活者は、QRコードをかざして、食品表示より詳しい情報を手に入れることが出来ます。
最近は、生産者の名前と顔まで表示してある企業さんもたくさんありますよね。
スーパーや道の駅など「○○さんが丹誠込めて作った○○」といったコピーが付いているなど、顔の見える販売戦略も増えました。
企業サイドは、生活者に安全・安心の信頼感の元である情報を透明度を持って提供する必要があります。
生活者は、企業が提供してくれている情報から、食品、商品に留まらず、企業自体に対しても、信頼感を寄せます。
某別企業のニュースの指摘されていた、Web上での過大評価、過大表示などは、品質管理や提供者としての責任と信頼感の上に成立するものであることを肝に銘じて、発信と展開する必要性があります。
また細かなところでは、Webブランディングのガイドラインで大切な操作性のひとつ。
「アクセシビリティ」が、キチンと策定してあり、細部にまで配慮してあるところは、さすがです。
企業は、生活者が知りたい情報を、正確に届けましょう。
生活者が、知りたい情報を楽しみながら知識を得られるコンテンツ。
ココからは、ホクトさんの特徴であるやわらかくやさしい伝えかたのコンテンツをご紹介していきます。
こちらは、コンテンツマーケティングとしても大切なコンテンツが展開してあります。
大きなカテゴリーとしては、「知る・楽しむ」内のくくりで、特設サイトとして展開されています。
きのこらぼとは
菌でもっとあなたの暮らしを活き活きと
きのこで叶えるヘルシー&ビューティー情報が満載
美容と健康にうれしいカンタンレシピから、おもしろグッズまで、
きのこの魅力盛りだくさんのきのこのファンサイトです。
(Webサイトより転載)
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「きのこらぼ」「菌活」の活動がまとめてWebサイト(ホームページ)で展開してあります。
「きのこラボ」ではなく、「きのこらぼ」とひらがな表記もやわらかさの表現のひとつです。
わかりやすいように3つの画像分けしてみました。
ひとつ目は、「 MONTHLY SPECIAL 」として展開してあるコンテンツ群。
「きのこで菌活」「ビューティーインタビュー」「ほっ♪と自分みがきタイム」「ちなみにレシピ」「きのこdeクイズ」
「きのこのキキメ」の6つで構成してあります。
料理研究家の浜内千波さんのタイトルなども、ひらがな表記とうまく形容詞してありわかりやすいですよね。
2つ目は、『 MEMBER’S RECIPE 』は、会員登録することによって、レシピ投稿やコメント投稿が出来て参加出来るようにになります。こちらは、共創コンテンツとなります。
レシピは、日常生活の食に結びついていますので、皆さんが、毎日訪問する可能性もある人気のあるコンテンツでしょう。
1番下にある3つ目は、「 WAKUWAKU KINOKO 」もきのこにまつわる四方山話をみんなで楽しもう!としてきのこの為になる発信です。
コチラも共創コンテンツとして楽しみながら、きのこの知識を深めることが出来ますね。
特に「きのこ川柳」は、日常のきのこあるあるでクスッと笑いながら、毎月の発表も楽しみになります。
どのコンテンツも生活者にとって、楽しみながら日常生活にちょこっと役に立つ情報となります。
写真などもふんだんに活用してあるので、見た目にもわかりやすいです。
ホクトさんのWebサイト(ホームページ)でコンテンツマーケティングを考えてみる。
コンテンツマーケティングという言葉が、最近キーワードとして聴かれるようになりました。
Googleのパンダアップデート4.0から、特にコンテンツの重要性に注目が集まったからだと思われますが、Webサイトとして大切な要素は、
コンテンツであることはこれまで通り変わらないので、当たり前といえば当たり前のことですよね。
ここからは、一般の初心者にもわかりやすいように、ホクトさんの事例をピックアップして、コンテンツマーケティングの考え方を
解説していきます。
コンテンツマーケティングの目的は、企業の伝えたい情報+生活者の知りたい情報を合わせて届けることです。
コンテンツマーケティングによって、企業や商品の認知が高まり、商品購入や、さらには企業の長期的なファンとなってもらうことを
目指していきます。
商品点数は、多くないホクトさん。
「エリンギ」「マイタケ」「ブナシメジ」「ブナピー」「霜降りひらたけ」の5点のみです。
エクスペリエンス(体験)も含めた提案のコンテンツによって、充実したWebサイト展開となっています。
【コンセプト策定】
コンテンツ展開、運営の指針、判断のモノサシです。
( ex )「菌活」 ホクトさんの1番のコンセプトであり、キーワード、コピーとなるのは、「菌活」になります。
〜 菌活とは菌の力を利用した食品を食べることで、健康やキレイを目指し、もっとイキイキとした生活を送ろう! 〜
【ペルソナ設定】
伝えたい、伝えなくてはならない客層(ターゲット)の顧客プロフィールを具体的に設定。現状の顧客、潜在顧客も含みます。
( ex )30代主婦、パート、神戸市郊外にマンション暮らし、小さな子どものために食事とお弁当を作る、
普段の食品はスーパーでお買い物する、健康や美容に気をつかう、食品にこだわり、趣味はカメラ etc・・・
【目標設定】
コンテンツを運営することで、目的を達成しているかの、判断基準になります。
( ex )アクセス解析(訪問者数、サイト回遊率、リピーター)ソーシャルメディアでの話題数、いいね!やシェアの数、反響、
購入者、会員登録数 etc・・・
【運営設定】
コンテンツの目的を達成するための運営指針です。
( ex )コンテンツ管理や発信頻度、ソーシャルメディア等の返信対応、メルマガ発信、会員顧客管理 etc・・・
上記は、あくまで簡単にサンプルとして紹介しています。
(*ホクトさん側の正確なコンテンツマーケティングの設定ではありません。)
コンテンツを展開する上で、大切なことは、情報の継続展開とストックです。
PDCA(仮説をたてる、実行する、検証と改善)を重ねて、常にチェックしながら、中長期的に展開する必要があります。
継続して、常に改善することから、効果測定が可能になりますので、最初から続かないこと、運営として無理であることは、
やらないようにしましょう。理由なくやめてしまうとマイナスイメージとなってしまいます。
ホクトさんの事例で、具体的に見ていきましょう。
例えば、「 MONTHLY SPECIAL 」の中にある『きのこで菌活』は、1カ月に1回のコラム更新です。
さらに『菌グおかず365』は、毎日更新です。
毎日のレシピは、カレンダーでは、「夏バテ」「ダイエット」「成長」「アルコールケア」など、目的に応じた探しかたも出来ます。
最近は、企業の伝えたい情報を一方的発信のみでは、生活者の共感が得られることにも限りがあります。
共創コンテンツ、つまりホクトさんのように、レシピや川柳などのコンテンツのように、生活者もWebサイト上で、参加出来て、
楽しめるコンテンツも合わせてWebサイト上(ホームページ上)で展開することで、再訪問率が高まります。
明確な更新頻度の表示は、たいへんわかりやすく、Webサイト(ホームページ)の再訪問においても生活者の日常生活内での習慣となってきます。
もちろん、レシピ提案は、日常生活の食に直結している役に立つ情報なので、きのこの購入につながります。
2014年夏は、50周年とTOKYO FMとコラボ企画で「菌活プロジェクト2014」としても大々的にプロモーションしています。
『きのこで乗り切るアクティブサマー ホクト 50th Anniversary Japan菌活Project 2014 Summer 』
生活者の心を捉える、飽きさせない、楽しめる、さらにはファンとなって、エバンジョリスト(伝導者)のように、率先して
商品やコンテンツの拡散行動にもつながると良いですね。
コンテンツマーケティングを意識した、生活者の欲しい情報コンテンツを発信しましょう。
Webブランディングとして、PDCAを繰り返しながら、優良なコンテンツに育てましょう。
生活者に愛されるキャラクターは、認知度抜群!!
小難しい内容が続いたので、ホクトさんの企業のオリジナリティ溢れる魅力のひとつを簡単に紹介しましょう。
きっと皆さんも、そうそう!!と、思い浮かべることが可能かと思います。
実は、ホクトさんの認知を一気にあげたのは、キャラクターとテレビCMに流れていた歌と思いませんか??
かわいいですし、覚えやすいですよね。
楽譜まであったりします。
老若男女、小さい子どもから口づさめる歌は、ひとびとの記憶に残りますので、企業ブランディングとして大変有効ですね。
きっと、この歌がきっかけで、ファンになったかたが多いことでしょう。
生活者に親和性を感じて貰える、愛される魅力あるコンテンツは、企業ブランディングに大変貢献します。
デザイナーの頭の中 〜気になるブックマーク〜
今回もお届けします!
不定期更新の「デザイナーの頭の中 〜気になるブックマーク〜」です。
『 bevisionare 』
最新のパララックスとフラットデザインです。
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次回もお楽しみに!!