ブランディングに大切な「共創」と「HAPPY」な活動。そして想い。

2014/08/23   カテゴリー:ブランディング

みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ作成)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。

《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》

8月も後半に入りました。少し涼しくなってきているのでしょうか!?
このところの気候などの変化で、思いもかけぬところで災害が起こったりもしています。
これから台風の時期も来ますので、皆さまくれぐれもお気をつけくださいね。

今回は、以前も「オリジナルコピー」や「震災のコミュニケーション」事例で一部ご紹介したことありますが、
デザイン的にもリニューアルもされてましたので、また違った視点からフェリシモさんのWebサイトをご紹介します。

「フェリシモ」さんの創業50周年記念前に、想いを伝える特設サイト。

来年、創業50周年を向かえられる神戸本社の「フェリシモ」さん。
私たちも興味ある商品を開発と販売展開をされているダイレクトマーケティング事業なので、注目しています。
最初カタログ通販から展開されているビジネスモデルですが、他社の通販事業とも違うし、通常のECサイトの運営としても差別化が
はかってあるので、非常に興味津々です。

今回は、「フェリシモ」さんの特設サイトより、ブランディング視点からとコンテンツ展開アイディアとしてご紹介します。

お伝えしたいフェリシモの27の話。|フェリシモ

fellicimo

Webサイト全体(ホームページ全体)は、縦に長いので、画像はカテゴリーの一部をご覧ください。
Webサイト(ホームページ)で、じっくりと全体を拝見してみてくださいね。

写真とコピーがあり、背景は白く余白が多いので、全体的に大変シンプルなレイアウトです。

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■ ひとりでも多くの人と、続けたい、未来へ続くこと 【未来へ】
■ 世界の果てまで、チョコレート 【チョコレート】
■ 誰かとつながる 【つながる】
■ 楽しさを広げる 【広げる】
■ 使い続けてほしい、つくり続けたい 【続ける】
■ じっくり楽しみ、こつこつ上達 【上達する】
■ ひと粒ひと粒の色、500色にきっとある。 【500色】
■ カタログプレゼント 【カタログ】

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大きな8つのカテゴリーで構成されています。

コチラは、フェリシモさんの目指している想いと事業展開をカテゴリー分けした特設サイトです。
代表取締役社長 矢崎さんのご挨拶と想いを拝見していただけるとWebサイトの展開の目的がおわかりいただけます。

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素敵な未来をお客さまとともに創りたい。

(中略)
フェリシモは来年50周年の節目を迎えます。
でも50周年という大切な時を一過性のイベントでは終わらせたくはなかった。
そんな思いから、昨年「ともにしあわせになるしあわせ」という本を書き上げました。
その本を発刊した所、私たちの創造を超える多くのお声を寄せていただきました。
やっぱり、お客さまにもきっちりと私たちの考え方をお伝えしたい。
そんな思いから生まれたのがこの紙面です。

これをお読みいただいてフェリシモの活動に関心をお持ちいただける方がいらっしゃったらぜひ私たちの活動に参加していただきたい。
そして、まだフェリシモのことをご存じない方が周りにおられたら知っていただきたい。
ひとりにしかできないこともありますが、みんなでできることの方が絶対に多いのです。
世の中の課題をみんなの力で解決したい。
世の中の夢をみんなの力で実現したい。
素敵な未来をお客さまとともに。

(Webサイトより一部転載)

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挨拶の中でも気になるところは。「ともにしあわせになるしあわせ」やみんなの力でというところですよね。

コチラのブログでもよくご紹介させていただいているキーワードが「共創」ですが、フェリシモさんの事業内容、企画商品そのものが
「共創」から生まれているモノが多数です。
そして、フェリシモさんの企業理念や想いとして、より具体的に表現されている挨拶のコピーだったりします。
また活動自体を一過性で終わらせたくない、継続していくことは、Webブランディングとして大切な要素です。

ちなみにこのように企業理念を特設Webサイトとして、特化している展開しておられる事例は大変参考になるかと思います。
さまざまな企業の周年記念は、振り返りと新たなスタートを切る節目になります。
節目を迎える際には、Webサイト(ホームページ)として公開や広報することも、ぜひ展開してみましょう。

★ 企業の周年記念の特別Webサイト展開は、企業理念や想いを伝えるのに最適です。
★ 「共創」「共創コンテンツ」を継続展開することは、Webブランディングとして大切な要素のひとつとなります。

事業者として共につながることだけでなく、ソーシャルグッドな事業。

27話で構成されている中で、フェリシモさんの活動と想いを顕著に表しているのが
「ひとりでも多くの人と、続けたい、未来へ続くこと」
でもあります。

その中には、単なる一方的なボランティアになるのではなく、一緒に、共に創っていき、お互いがHAPPYになること、事業そのものと
して成立しているものが多数あります。

グラミン・フェリシモ|ともにしあわせになるしあわせ|フェリシモ

gramin1

サブタイトルにもあるように、「フェリシモでうまれた暮らしと世の中を変える仕事」です。
こちらは、貧困地域であるバングラデシュでの自立支援とテキスタイルの伝統文化の継承を応援している事業となります。

売上の一部が、雨水から綺麗な水に変換する浄水器付き自転車にも変わりますし、バングラデシュ伝統のチェック柄の織物を輸入
することは、地元での雇用を生み出して、社会のインフラ活動に貢献しておられるのです。
さらに素晴らしい活動と言えるのが「共創」ということにも重きをおかれていて、参加したデザイナーと新しいチェック柄の
デザインコラボレーションをされているのです。

デザイン柄に加え、ネーミングからもこの事業の想いが伝わって来て、わかりやすいです。

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● 分け合おう ( Shere )
● 信じ合おう ( Believe )
● ハグしよう ( Hug )
● 笑顔を交わそう ( Smile )
● 会話しよう ( Talk )
● 握手しよう ( Shake Hands )

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まさしく「共創」ですよね。
一方的な利益を求めるだけでなく、ともに創っていくこと、育んでいくことで、双方ともHAPPYな生活を目指せます。
商品には機能的価値(ベネフィット)だけでなく、心の交流や想いである情緒的価値(ベネフィット)も備わっている感じがします。

この事業は、素晴らしいコミュニケーションと感じませんか!?

★ 共に創ることの想い、願いをブランディングとして活かしていくことは、HAPPYにつながります。
★ 「共創」「ソーシャルグッド」は、ブランディングの大切なキーワードです。

「神戸学校」から学ぶ心のつながりのコミュニケーション活動。

ココで少しWebとしての機能をご紹介します。
写真にマウスオーバーすると、プロジェクトの概要が読め、詳しくは別ウィンドウへと飛んでじっくりと読むスタイルです。
もうひとつWebカタログのページに飛ぶスタイルもあります。

onmouse

引き続き、私たちの神戸として想いが重ねられる「神戸学校」もご紹介します。

届け続ける、言葉と出会いの贈りもの。
神戸学校

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「崩壊した建造物の修復はできなくても、人々の心の復興につながるようなことならできるかも知れない」
そんな思いで阪神淡路大震災をきっかけに始まった神戸学校。
1997年4月から、毎月1回欠かさず継続し、2014年1月25日で201回目、201名のゲストをお招きすることができました。
(中略)
また神戸学校は企画から当日のゲストのお世話まで、担当するのはすべてフェリシモに入社1年目と2年目の社員。
「舞台」を見て聞いて学ぶだけでなく、裏方として作ること、舞台に立つことも大切な経験。
その人材育成につながる取り組みは、2004年に「文化庁長官賞」を受賞しました。

(Webサイトより一部転載)

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コミュニケーション活動としてもずっと継続しておられることに感服いたします。
この「継続」ということが、何よりも難しいことなんですよね。
自身の事業の利益につながることは、もちろん経済活動なので、日々のことで、どの企業さんでも当たり前にやっておられますが、
「神戸学校」のような心のコミュニケーション活動を続けておられることが素晴らしいですよね。

私たちのように外部のものが客観的に拝見すると、「神戸学校」のようなコミュニケーション活動は、現在は企業ブランディングに
大変貢献しているひとつの事例となっていることと考えます。
そして、社員のかたが裏方として必ず関わっておられることは、インナーブランディングでもあります。
ちなみにフェリシモさんでは、ボランティア休暇とかはないそうですよ。ボランティアは、日常的に当たり前にするものであって、
わざわざ名目として休みをとって行くものではないからだそうです。

「ブランディング」は、「 〜ing 」という言葉の成り立ちからもわかるように、本当に継続すること、積み重ねていくことからやがて
カタチとなって、徐々にわかってくるものです。本当にロングテールな活動の結果として見えて来ます。
Webブランディングも同じで、コンテンツをずっと展開し続けること、継続的に更新することから成立していくのです。

企業のブランディングは、日常のコミュニケーション活動の積み重ねから生まれます。

「共創」から生まれる企業ブランディングとWebブランディングのヒント。

フェリシモさんの事業、商品開発自体が、「共創」から生まれているヒット作がたくさんです。
特設サイトでは、共創商品としてわかるコンテンツがギュッと詰まっています。

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Webブランディングとしても参考になることはたくさんあり、フェリシモさん事業そのものがコンテンツとして素晴らしいことも
あるのですが、「理念」や「想い」をキチンとわかりやすく伝えておられること。
これから先の未来に向けて「継続性」を目的として展開しておられること。
生活者のかたがたと、「共に創っていく=共創」を展開されていること、フェリシモさんのファンとして、共感を育むこと、
企業としても愛され続けることに繋がります。

ぜひ、「フェリシモ」さんのいろんな事業そのものが、ブランディングに必要なヒントがいっぱい詰まっていますので、
各コンテンツを見てみてくださいね。

共に創ることは、共創価値マーケティングとして、ブランディングとしても重要です。

新しいWebカタログのカタチ。

フェリシモさんでは、新しいWebカタログも展開されています。
キーワードとしても拾えますが、写真から気になるところをクリックして商品ページに飛ぶ、楽しい仕掛けと辞書のようなWebサイトです。

未来を楽しくするウェブサイト『dico.(ディコ)』|フェリシモ

dico

付箋をめくるように、カタログをめくるように愉しめます。

想いはこんな感じ。

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いろんなコンテンツを見てみてくださいね。

デザイナーの頭の中 〜気になるブックマーク〜

不定期更新の「デザイナーの頭の中 〜気になるブックマーク〜」です。

今回は、デザイナーの好きなファッションから。
パララックスデザインです。

SIXPENCE

SIXPENCE

偶然「 SIX 」つながりでもありまーす!!(笑)

次回もお楽しみに♬

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