カンヌライオンズに学ぶコミュニケーション。

2014/06/21   カテゴリー:コミュニケーション

みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ制作)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。

《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》

20日は、ワールドカップ「日本 VS ギリシャ戦」という大切な試合でした。引き分け! 残念です。。。
次回のコロンビア戦、絶対勝たねばなりません。頑張れ!! サムライブルー。

6月16日から21日まで、1年に1回の「カンヌライオンズ」が開催されています。
正式名称は、カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバル( Cannes Lions International Festival of Creativity )です。
世界最大級とされるクリエイティブフェス(広告系)です。毎年6月中旬に1週間にわたってフランスのカンヌで開催されています。
今年は、97ヵ国から37,400作を超えるエントリーだそうです。

cannes

カンヌライオンズ』(日本版Webサイト)
Cannes Lions 』(本体のWebサイト)

まだ開催期間中ですが、現時点の受賞作から、Webサイトのコンテンツとしても参考になる事例をご紹介します。

カンヌライオンズ受賞作に学ぶデザインのチカラ。

【 Cannes Lions Health 】として、1日目に受賞の発表がされました。
新しい分野ですが、母子のコミュニケーションの販促物として、デザインもアイディアも大変素敵です。

【 Cannes Lions Health 】グランプリ 【デザイン部門】ゴールド
Mother Book 』 医療法人 葵鐘会( Kishokai Medical Corporation )

『 Mother Book 』

すごくうれしいけれど、
すこし信じられなくて。
希望に満ちているけれど、
不安もときどきやってきて。
ママのスタート地点には、
いろんな心が顔を出すものです。

そして、
愛するわが子を抱き上げる
運命の日にたどりつくまで。
小さないのちの成長とともに、
あなたの心はだんだんと
揺れて動いて変わっていきます。

きっとそれが
“ママになる”ということ。

だから。
おんな心の一瞬一瞬を
大切に残しておきませんか。

ママと赤ちゃんだけに与えられた
40週という美しく貴重な時間を、
この一冊の本に
ゆっくり刻んでいってください。

あなたが記した言葉は
いつか、
お子さんにゆるぎない愛情を示す
世界でたったひとつの
ラブレターとなるはずだから。

(Webサイトよりコピーを転載)

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大変、コピーが素敵だったので、ゆっくり感じながら読んでください。
ママになるひとは、グッと来るかと思いますが、それ以外のかたも、男性でも理解出来るコピーではないでしょうか。

Mother

販促物が特に素晴らしく優れたデザインされていることによって、ふつうの母子手帳ではなく、付加価値が高まっています。
デザインとクリエイティブのチカラを本当に実感する作品です。

『 Mother Book 』は、実際は手にとること、使うことで、1番価値を感じる作品ではありますが、それを伝える方法として、
Webサイト(ホームページ)と動画(YouTube)が、とても理解しやすく、また手にとってない方にもわかりやすいです。
愛知県のクリニックに通うかた以外にも、大変興味深く、『 Mother Book 』を導入したい、購入したいと思われる
産院(クリニック)や妊婦さんもたくさんいるでしょうね。それほど、デザインが、秀逸です。

新しいコミュニケーションを創造すること。

2つ目も新しい価値の発見した、コミュニケーション事例です。

【デザイン部門】Bronze
毎日新聞『 NEWS BOTTLE 』

◆ 目的は、若者に新聞の価値を気づかせること。

耳が痛いところです。若者ではないですが、思いっきり新聞から遠ざかっています。。。

◆ ミネラルウォーターを新聞にしました。

新聞の購読率の低下とは、反比例して、ミネラルウォーターは、上昇の伸びを示しています。
またネーミングが秀逸です。

『 NEWS + WATER BOTTLE = NEWS BOTTLE!』

① 毎日違う記事が読めること AR技術で最新ニュースをフォロー (スマートフォンを翳すことで、新着ニュースを見れる。)
② 広告枠を新聞と同じように設け、ミネラルウォーター本体を低価格で販売
③ ミネラルウォーターを摂取出来、新聞をあまり読まない新しい場所を創出

上記の結果、1ヶ月間に多くのボトルを売上げ、取組みは、ニュースやSNSで拡散され、プロモーションとしてとても良い成果を
得ました。
また目的の通り、新聞媒体の新しい価値を拡げています。

新しいコンタクトポイントを獲得することが、企業と生活者のコミュニケーションに繋がることがわかります。
リアルな事柄からやはり現在は、スマートフォンなどを介して、SNSでの拡散を予測して、展開していく必要性を実感もします。
コンタクトポイントからスマホやタブレットなど今まで以上に、「検索する」や「かざす」行動により、情報取得が
簡単なので、Webサイト+スマートフォンサイト、タブレット対応なども業種によっては、必須です。

テクノロジーとアイディアにより開発したコミュニケーション。

新しい技術により、人々の日常生活の行動にも革新的なことが可能になったコミュニケーションをご紹介します。

【デザイン部門】Gold
サンシャイン水族館「ペンギンナビ」

サンシャイン水族館

池袋にある“天空のオアシス”をコンセプトに掲げている地上40階のビルの屋上にある水族館です。

sunshine

スマートフォンは、現代人にとってなくてはならない必須アイテムになってきています。
本当に日常生活内や電車内など、スマホを眺めているひとが多いことに驚きますよね。

実際、外出時に地図を持って出かけることはなくなってきましたし、わからなかったら即調べるということも習慣づいています。

ペンギンナビは、地図アプリと水族館の中でも人気のペンギンを組み合わせることで、より親しみを持って、サンシャイン水族館に
気軽に来て欲しい、知ってもらいたいという目的があるかと思います。
また、駅から1キロと若干距離がある水族館への道のりを、ペンギンのナビゲートによって、楽しみながら、ワクワクしながら訪問することが出来ます。映像を見ると、本当に可愛いです。

GPSのテクノロジーとアイディアが合致した楽しいコミュニケーションです。

アプリなど活用することは、一般的に予算がないと無理ですが、事業を見つめて、地図活用が特に必須な業種やナビゲートする必要が
ある企業は、Webサイト以外にスマホ対策も進めましょう。

現代マーケティングは、JAZZ。

最後に現地から「カンヌライオンズ」の実況を届けてくださっている河尻さんのセミナー報告より、気になった部分を抜粋して紹介。

「現代マーケティングはJAZZに似ている?」

【 Twitterセミナー】

タイトルは“ Live Storytelling ”
それは会話であり、現在のマーケティングはJAZZのようなものでもある
(決まった旋律はない。コードやモードをつかんで、その場その場で作って行く。)

(登壇したアメックスの担当者)
「マーケッターとして、(顧客層を)コントロールできない状況を体験しています。
カスタマーとの会話がブランドを形作っていくのです。」

(銀河ライター河尻さんのカンヌライオンズ報告より一部転載)

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Twitterでの事例ですが、例えば、SNSを活用している場合、顧客と企業のやりとり、日常でのコミュニケーションの積み重ねが、
企業のWebブランディングに繋がります。
生活者のコメントをコントロールすることは、出来ません。
いかに臨機応変に、企業の顔として対応出来るかが大切になってきます。
Twitter以外のあらゆるコンタクトポイントのコミュニケーションも同じことです。

Webブランディングは、外部連携コミュニケーションの運用も本当に大切です。
企業でソーシャルメディアを活用する場合は、自社ブランドの意識と誇りを持って、トーン&マナーを心がけて、運営する必要があるでしょう。

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「カンヌライオンズ」は、後半の受賞作品がこれから発表されます。
今回は、コミュニケーションに特化して、コンタクトポイントの創出などに特化して作品を見たり、Webサイト(ホームページ)やスマホなどの
意識を高めていただけるものをピックアップしました。
昨年大変評判になった、評価が良かった広告の潮流を捉えることで、企業プロモーションに応用や活用出来るヒントが
たくさんあります。

是非とも、いろんな角度から捉えてみてくださいね。

最後にグラフィックデザインの受賞作もご紹介。
グリーンダカラちゃんのデザインも手がけられている佐野研二郎氏の多摩美術大学のグラフィック広告も受賞されています。

【デザイン部門】Gold
多摩美術大学「 TAMABI 」( MR_DESIGN )

tamabi

モノクロで、凄くカッコいいです!!

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