細部デザインまでこだわりを感じる『天浜線』に学ぶWebブランディング。
みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ制作)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。
《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》
3月ですね。早いものです。これから三寒四温の日々になるんでしょうね。
春の気候と思っていたら、また寒い日々が続いたりもするので、本格的な春になるまでは、まだまだ服装などにも気をつけないといけませんね。
春になるにつれて、なんだかムクムクと行動範囲がひろがったりしますね。秋の観光シーズンとともに、なんだか春になると旅に出たくなります。
今回は、見ただけでそこに行きたくなる、観光に行きたくなるなと思わせる鉄道会社のWebサイトをご紹介します。
Webブランディングの事例としてご紹介しますが、デザイン的にも、コミュニケーションとしても圧倒的に素晴らしく、
拝見していただくと一瞬で判断出来ます。
参考になる箇所が随所にありますので、細部にまでじっくりゆっくりご覧ください。
コンテンツのプライオリティ(優先順位)をデザインからも感じられるWebサイト。
今回ご紹介するWebサイトの鉄道会社は、「天竜浜名湖鉄道株式会社」さんです。
静岡県浜松市を走っている鉄道です。通称「天浜線」と呼ばれています。
「日本の原風景に出会う旅。」
トップページにあるキャッチコピーからも感じられるように、一瞬で、行ってみたいなと思わせるWebサイトです。
コピーからも、訪れると、「懐かしい気持ちになりそうね。」「自然を満喫出来そう。」「都会の喧噪から離れて、少しゆっくり過ごせそう。」などといろいろな想いが巡りますね。
鉄道会社であることの1番大切な時刻表や運行状況は、サイドメニューのトップに配置してあり、コンテンツのプライオリティ(優先順位)が非常に明確です。
さらにリアルタイムの運行状況もメインビジュアルの下にキチンと文字表示があります。
情報においてもカテゴリーごとから検索出来るようにもなっています。
例えば、「文化財を巡る」ページを見てみましょう。
「駅名から探す」「路線図から探す」「施設から探す」など、生活者が欲しい情報から調べることが出来ます。
メインビジュアル等、デザイン的な要素でも、Webサイトを訪問して一瞬で判断出来、理解出来ると感じませんか。
情報設計の部分でも、生活者が欲しい、知りたい情報に簡単に辿り着けるように配置とデザインされています。
生活者のかたにも参加していただくことが、Webサイト(ホームページ)でのコミュニケーション。
次に、企業と生活者のWebサイト上(ホームページ上)でのコミュニケーションの事例としてご紹介します。
メインビジュアルの下にスライドしている写真たち、これらは全て生活者が投稿した写真をランダムに表示しています。
「あなたの写真を掲載します」というページで投稿ルールと方法をとても丁寧に説明してあります。
写真好きや、日常に天浜線を利用しているかた、さらに旅行で思い出を残したいかたなどとコミュニケーションを展開しています。
「天浜線ギャラリー」のページでも写真をじっくり拝見出来ます。
実際に、生活者は、「写真が掲載されたかな?」などとWebサイトを再訪問しますし、投稿されることに期待します。
生活者が投稿、参加出来るということは、企業さんで料理レシピ投稿のページ展開していることからもわかるように、
Webサイト上で展開出来る、企業と生活者の共に創っていくコミュニケーションのコンテンツとなります。
投稿しているかたはもちろんのこと、さらにこれから観光に訪れてみたいというWebサイトを訪問した生活者にもより良い情報を提供していることになります。
Webサイト上(ホームページ上)で展開出来ないなどの企業さんは、今ならSNSでも簡単に出来ます。FacebookページやPinterest、その他SNSで、
ご自身の事業に特に合うのを選び、ぜひ活用してみましょう。
さらに、いろんなところで、鉄道サポーターの活動などは行われているかと思うのですが、コチラの天浜線は、
有志による「天浜線サポーターズクラブ」という独自のWebサイト(ホームページ)が展開されていることも大変興味深いです。
有志が立ち上げるからこそ、また天浜線の強い味方、ファンであり、企業ブランディングとして大切な役割を果たしています。
Webサイト(ホームページ)だけでなく、紙媒体にも丁寧な作り込みと提案と対応。
生活者に合わせて、知りたい情報を届ける、より丁寧な対応が随所にあります。
例えば、観光客に向けては、ダウンロード出来るPDFの観光マップがあります。
コースごとに設定してあり、また販促物の中身の作り込みも、裏表までに配慮してあり、非常に丁寧です。
「掛川〜原田篇:表面」
「掛川〜原田篇:中面」
実際、現地で歩く場合は、世代により紙パンフレットのほうがしっくりくるかたも多いし、記念にも残せたりします。
Webサイト(ホームページ)の各ページにおいても、「ジャンルで探す」「エリアで探す」「最寄り駅から探す」など、様々なカテゴリーからも探せる配慮もされています。
他にも、鉄道からの交通手段としてのレンタサイクルや観光タクシーなどもキチンと情報としてページ展開してあります。
各コースの企画やアプローチも上手ページ展開してあるので、情報設計の部分でもとても参考になりますね。
紙媒体の配慮については、例えば、企業やその他数あるWebサイト(ホームページ)は、会社パンフレットの情報がWebサイト上でも、
素材として利用しますので、連動として大切な要素です。
もし企業サイトを作ろう、リニューアルしようと思った際には、紙媒体、販促物まで合わせて見直してみましょう。
生活者の利用数を考慮して、スマートフォンや各種端末にまで配慮すること。
現在、生活者の日常生活で、飛躍的にスマートフォンの普及率が増えています。
正式な総務省の数字の25年度版は、まだ発表になっていませんが、1番最近に発表になっている
「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」2013年11月29日から12月1日の期間に、
全国の高校生~69歳までの男女スマートフォンユーザーは、全国で55.2%と、国民の約2人に1人は所有しています。
もちろん「天浜線」においてもスマートフォンサイトがあります。全ページがスマホ対応ではありませんが、
Webサイトの雰囲気を踏襲して、情報のカテゴリー別、押しやすくデザインしてあります。
企業においては、生活者とのコンタクトポイントがどの部分で多いか判断することが大切です。
特に観光や公共、商業施設などは、スマートフォン対策をしておく必要があります。
スマホの特徴である、位置情報サービスやアクセスなど現在地からのアプローチ活用も出来るので、生活者により接近した
情報提供とコミュニケーションをご提案することが出来ます。
こちらは、余談で、参考にですが、予算があるところは、アプリなども提供されています。
【奈良観光ナビ:なら旅】
スマートフォンとして大切な、操作しやすい(押しやすい)などのユーザビリティや、階層を少なくして、
生活者が情報を取得出来るわかりやすい設計やデザインも大切です。
Webブランディングとして大切な要素を整理してみましょう。
「天浜線」のWebサイトを隅々まで拝見していただけると、これまでコチラのブログで伝えているWebブランディングの事例が、
全てギュッと詰まっています。
ビジュアルデザインにおいても、トーン&マナーがしっかりと表現してあることを理解していただけるのではないかと思います。
Webサイト(ホームページ)は、1番目に紹介したコピーで理解出来るように、全体的にレトロ感な雰囲気を醸し出しています。
それは、細部にまでこだわりあらゆるところにも感じられます。
例えば、フォントひとつをとってもセレクトや使いかた、バナーにおいてもサイズ感や罫線の細部にまでこだわったデザインの配慮、
写真やイラスト使い、余白のバランスなどWebサイトを訪問してみると実際に体感していただけるかと思います。
Webブランディングは、本当にあらゆることの組み合わせです。
情報設計、機能設計、ビジュアルデザインなどさまざまな要素をキチンと整理して表現していくことが必要にもなります。
ご自身のWebサイトに照らし合わせてみて、どの箇所がより参考になるか、採り入れることが出来るか、改善出来るか、ぜひ検証してみてください。