「原点に帰る。」深く掘り下げることでのストーリーブランディング。
みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ制作)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。
《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》
年末に年賀状の宛名書きとひとこと添えを、1枚1枚丁寧に書きました。
ひき続きと2013年新たにご縁をいただいた顔を浮かべながら、手書きが出来るうちは、書いていけたらいいなと思った次第です。
今回は、「書く」ということから繋がり、原点に立ち帰るというところにおいて、非常に素敵なシリーズ広告と、
Webサイト(ホームページ)をブランディング事例としてご紹介します。
シリーズ化と「原点に帰る。」こと、振り返ることから見つかるストーリー。
こちらの「原点に帰る。」シリーズ新聞広告を読んでいくと、企業の理念や姿勢がひとつずつ、読む側は、簡単に理解していけること、さらに「学びつづける味。」に繋がっていくストーリーとして非常に素敵なエピソードです。
「無になる時、無二が生まれる。」
デザイナーをしている友人の所へ、
陣中見舞いに行った時のことです。
この道で数十年やってきた彼の、
殺風景なほど片付いた仕事場の机には、
真っ白な紙と、美しく削られた鉛筆が
1ダース並べられていました。
聞けば彼は、仕事に向かう前には必ず、
鉛筆をナイフで一本一本削る所から
はじめると言うのです。
鉛筆をナイフで削ることは、
今の時代に逆行しているように見えます。
しかし、彼は言います。
手を動かし、芯を削っていくうちに
心が研ぎ澄まされ、いつしか無になる。
そこではじめてデザインが見えてくる。
そのための儀式なのだと。
料理も同じなのかもしれません。
包丁を磨く。素材の顔を確かめる。
仕事の「儀式」を無心でやってこそ、
無二の味わいは生まれる。
この原点を、今日も見つめていきます。
店主 五十嵐 靖知
学びつづける味。
天ぷらの店 天米
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富山県にある天ぷらのお店です。
「原点に帰る。」シリーズで、他のバージョンもぜひご覧ください。
今回は、ビジュアルの部分のみがデザインと呼ぶのではなく、聴くことや調べることからの準備段階からもデザインすることは始まっているので、そんな私たちの想いも乗せて、上記のコピーをご紹介してみました。
この「原点に帰る。」というのは、ブランディングの上で、本質を掴むこと、企業の◎◎らしさ、オリジナルのアイデンティティの発見において、重要なことになります。
皆さまも原点を振り返ってみてくださいね。
記念となる、生活者により深く伝えたいことは、特設サイトで重要性を伝えること。
引き続き、「書く」繋がりで、2013年に創立100周年を迎えられたトンボ鉛筆さんをご紹介します。
出かける時、必ず筆記用具を持つ人がいます。
ふと心に浮かんだ言葉を書きつけ、心に焼きついた風景をスケッチするのだと
言います。そのまま通りすぎたら、何か大切なものを、
永遠に失った気になると言うのです。
そうなんですね。それが文房具なんですね。人の気持が動く時。その気持を
カタチにしようとする時。誰か大切な人に、大切なことを伝えようとする時。
その時、必ずその手に握られているもの。そして心から溢れ出す想いを、正しく、
余すところなく紙の上に残していくもの。
文房具とは、人にとってなくてはならない「心の道具」である。
そう言えないでしょうか。
いま、「新しいトンボ」が生まれました。
なめらかな羽が、まるで無限の記号「∞」を思わせる新マークは、ここから先、
次々と私たちの文具の上に降り立ち、あなたのそばに行くことでしょう。
そして、あなたと一緒に暮らしながら、ますます大きくなったその眼で、
あなたやあなたの周囲にいる人を、深く、ていねいに観察し、人がほんとうに
手に入れたいと思う、これからの文具づくりに生かしたい。
そう願っています。まもなく100周年。
次の100周年に向かって、私たちは、
この「新しいトンボ」とともに飛び立ちます。
その眼は、人間を見つめてる。
トンボ鉛筆
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2011年の「トンボ鉛筆」さんの新聞広告の分です。
「書く」という行為について、文具のありかたについて、また新しい未来に向けて企業の想いが伝えてあります。
私たちも年賀状の宛名やひとこと添えを書いている時は、その方を思い浮かべながらですし、また企業さまのヒアリングの際にも手書きでメモをとっていきます。
そこから次の情報整理など、様々な作業や過程にも向かうわけですが、Webの仕事とはいえど、実は、この最初の「書く」手を動かす段階は、意外とアナログが向いているやふさわしいと思っていたりもします。
各コンテンツの拡散方法など、コンタクトポイントへの配慮すること。
トンボ鉛筆さんの100周年の特設Webサイトは、こんな感じです。
トンボはことし100周年。これからも人間のそばを離れない。
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大きなコンテンツとしては、100周年の歴史を商品の紹介とともに転換期をコピーで
伝えてある「トンボのキセキ」。
CHAPTER V 2003−2013「創立100周年、そしてグローバル企業へ」
横スライド形式で、年表のようになっており、ひとつひとつマウスオーバーにすると商品がピックアップ出来ます。
マウスオーバーで、商品が大きく表示や、変化があることは、紙媒体では表現出来ないWebサイト(ホームページ)でこそ出来る仕掛けでもあるので、わかりやすさや伝わりやすさの表現として有効です。
もうひとつのコンテンツが、「トンボのデザイン展」です。
過去のプロダクトとデザイン一覧を見ることが出来ます。
以前、サントリーさんの「グリーンダカラちゃん」の記事で紹介しましたが、同じように
ソーシャルボタンに反応することにより、拡散と、また人気のあるデザインは、ランダムに表示されていきます。
右上に♡で数字が、反応されている一覧になります。
例えば、人気のある広告のひとつは、こんな感じ。
このように、Webサイト上(ホームページ上)で、ソーシャルボタンを各ページや商品ごと、広告ごとにつけることは、最近では、キチンと対応しておく要件になってきています。ネットショップの商品ページに置き換えると、理解しやすいかと思います。
Webサイト(ホームページ)に訪問してもらえるきっかけは、生活者のかたの疑問を解決するための検索以外にも、SNSの連携構築のひとつとして、
人気のあるモノはより知っていただこうという配慮も必要になります。
私たちが、デザインをおこす場合に、上記のような広告の歴史も非常に大切な資料になります。
ロゴやフォントの変遷や、新聞広告やポスターのコピー、CMなど、企業のルーツをよく知る、理解する資料になるからです。
中小企業さんですと、例えば小さなチラシ等も大切な資料になるんですよ。
2つのコンテンツのように、歴史を伝えることにおいても有効ですので、ぜひ皆さんも大切に保管しておくと良いですね。
オリジナルの企業ストーリーを見つけましょう!!きっと見つかります。
今回、ご紹介したどちらも「原点に帰る。」ということ、ストーリーブランディングの視点で、企業の歴史を振り返る、またそれを伝えかたとしてとても大切なことになります。
どんなに歴史が浅い企業でも同じことで、どのような商品を作っているか、どんな想いではじめたのか、開発ストーリーにとして
どんな経緯や時間を重ねていっているか、少しでも振り返り、深く見つめることで、オリジナルのストーリーが見つかって来ます。
開発者のかた、携わっているかた、「ひと」にスポットをあててみてもまた違った発見があることでしょう。
オリジナルのストーリーが見つかれば、他社さんとの違いが顕著になり、より差別化、その企業らしさ、オリジナリティを表現することに繋がります。
今回の「書く」行為つながりで、「書く」「書き出す」ことから始めてみましょう。